砂置換による土の密度試験の特徴
1.砂置換による土の密度試験とは
土木工事の現場で測定される土の密度を現場密度といいます。土の密度を現場において直接求めるために行う試験を現場密度試験といいます。
土の密度とは、土の単位体積当たりの質量をいい、土の単位体積当たりの土粒子の質量および間げき(隙)に含まれている水の質量を湿潤密度、土の単位体積当たりの土粒子の質量を乾燥密度といいます。
2.試験方法の概略
測定する地盤の土を掘り起こして試験孔をあけ、試験孔から掘り出した土の質量を直接測定し、密度が既知の他の材料を試験孔に充填し、その充填に要した材料の質量と密度から試験孔の体積を求めます。試験の手順の概略を下図に示す。
通常、試験孔の体積を砂で置換(充填)することに、本試験方法の由来がある。
3.結果の利用
本試験により土工工事の現場における土の密度を測定し、土の締まり具合を判定するなど、道路、鉄道、ダム、河川堤防、空港および宅地などの盛土の品質管理に利用され、土の締固めの度合いを表す締固め度を求めます。